アクティブパッケージング

アルミ箔といった金属箔のようなガスを透過しない材料を使っても、そもそも密封された包装容器内に酸素が残存していれば、結果的に内容物に影響を及ぼしてしまいます。あるいは、ガスバリア材を使用したとしても、保存中に外部から酸素が内部に透過してしまえば、同様に内容物に影響を及ぼす結果となってしまいます。包装系内の酸素を除去するための包装技法として、脱酸素剤を封入する方法があります。一般的に採用されている方法は、脱酸素剤(還元鉄などの酸化されやすい物質)を粉状にして通気性小袋に充填したものを使用するものです。昨今は、小袋の代わりにシート状(カード型)にしたものも開発され、内容物の下に台紙と兼用するような形で使用されているものがあります。この脱酸素封入包装においては、包装系内を低酸素の状態に維持していくため、包装系に必要な酸素吸収能力をもつ脱酸素剤を使用し、適切なガスバリア性包材を選定することが最も重要です。脱酸素剤封入包装は、脱酸素剤とガスバリア性包材を組み合わせた包装技法ですが、脱酸素剤封入包装を超越した新包装技法として、包装容器自体に酸素吸収能力をもたせ、外部からの侵入酸素を吸収除去し、さらに充填時等に包装系内に酸素が封入された場合その酸素を吸収除去するよう設計された酸素吸収包装技法も開発され、実用化に至っています。「エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)」などのガスバリア性包材を使用した包装技法は、容器内部に侵入するガス(=酸素)をバリアするという受動的方法でした。一方、酸素吸収包装技法に代表される包装技法は、容器内部に侵入してくるガスを積極的に除去するタイプの包装技法は、従来のガスバリア包装に対し、「アクティブパッケージング」と呼ばれています。昨今の著しい社会変化を背景に、包装調理食品の普及が増大し、プラスチック包装材料にも各種機能が要求されてきています。プラスチック包材の高機能化は、この「アクテイプパッケージング」が非常に有効な手段です。「アクティブパッケージング」には、酸素を吸収するアクティブバリア包装技法以外にも、包装内の水分を制御する「吸湿包装」、炭酸ガス濃度を制御する「炭酸ガス吸収包装」、「抗菌包装」等各種ありますが、「アクティブバリア包装」が最も進んでいるように思います。

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