輸送包装に要求される機能特性

輸送における包装では、製品工場から販売者等に届くまでの流通する過程で、内容物に品質の低下が起きないように保護することが主たる目的なので、緩衝・防振に対する包装技法が重要な課題となります。包装段階で製品をどの程度まで保護する必要があるかどうかは製品の“損傷しやすさ”の程度に依存します。包装の世界では、この製品の“損傷のしやすさ”を「易損性」という言葉が良く使われており、要は、未包装状態で流通段階のさまざまな環境に対して、その内容物が各種要因に対しどの程度耐性があるかを示す指標です。「易損性」には、化学的「易損性」と物理的「易損性」とに大別できますが、化学的「易損性」への対応は、主として個装(物品個々の包装をいう)や内装(包装貨物の内部の包装)によって行われるのが一般的です。したがって、輸送包装における「易損性」は、衝撃、振動に対する製品の強度を表す場合が多く、衝撃「易損性」、振動「易損性」と呼ばれています。流通過程のさまざまな環境(例えば、荷役、輸送振動など)から内容物を的確に保護し、かつ経済的に包装するためには、包装設計を行う前に、事前に調査を行い流通外力の大きさなどを十分把握しておく必要があります。更に、これらの事前調査で得たデータに基づき包装設計を行う必要があります。包装設計は、流通環境・製品易損性といった調査、緩衝材料の選択、緩衝の設計、包装試験といった各段階に基づき行われるのが一般的です。

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