食品と包装材

食品衛生法は、食品と触れる包装材についても厳しく規定しています。大別すると材質別の規格と用途別の規格とがあり、挙げられている材質は金属、ガラス、プラスチックと多岐にわたります。用途別の規格の例としては、レトルト食品、飲料水、アイス、自販機等が挙げられます。これらの規格は、材質別の規格と合わせて遵守する必要があります。レトルトは保存期間が長いことを前提にした包装材として、飲料水はサイクルの早い包装材として、自販機は菌の繁殖が生じやすい包装材として、それぞれ個別に規定されているのです。なお、医薬品の包装材についても、基本的には食品と同等の扱いを受けますが、特に注射剤用の容器には別途規定が存在します。  包装材は包装することで成立しますから、当然ながら包装作業が存在します。包装作業は内容物の品質を保つと同時に、作業員の安全も図らなければならず、様々な点に注意する必要があります。内容物の品質とは、食品の衛生や医薬品の正誤を指し、作業員の安全とは、包装材自体の安全性や作業工程の安全性を指します。こうした安全性を確保するために、国際的な規制、国内法の規制が存在します。各メーカーはいずれの規制も守っているのです。  具体的に見ることにしましょう。例えば医薬品であれば、薬事法の定めるところにより、薬の過誤を避けるように配慮しなければなりません。また、薬も汚れてしまったり、経年劣化してしまったりするので、それを防ぐための包装が肝要となります。そのためには、適切なクリーンルームを設置する必要があります。クリーンルームの運用方法は極めて厳格に定められており、ゾーンごとに分かれている他、「一部屋に一つの商品」「交差作業の禁止」「ロットの厳格化」「検査体制」が遵守されています。

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