マーガリンに適した入れ物

マーガリンの原料は硬化油等の油脂であるため、バターと比較すれば安価であるのが特徴です。日本では1908年に初めて作られましたが、その後は長く人造バターと呼ばれていました。1952年以降はマーガリンという呼称が普及して、バターの廉価版というイメージも小さくなり、今では消費量も大きくなっています。しかし安い油で出来ているという事実自体は消失しませんから、メーカーもその性質に合わせた容器を開発する必要がありました。マーガリンの性質は発売当初、冷やせば硬化し、それを溶かせば風味が失われるというものでした。この種のマーガリンはハード型と呼ばれ、融点が高いことから、室温保存のための容器が採用されました。直方体のマーガリンをアルミホイルで包むという単純なもので、室温でも冬には固まってしまい、容易に塗ることが出来ませんでした。そこで次に開発されたのが、ソフトマーガリンと呼ばれるものでした。発売され始めたのは昭和40年代に入ってからであり、その融点の低さが画期的でした。冷蔵庫で保存しなければ溶けてしまうほど低くなるように改良されたのです。改良ポイントは液状植物油を用いたことでした。それにより、冷蔵庫から取り出してすぐに、パン等に塗ることが出来るようになったのです。今では売られているマーガリンのほとんどがこのソフトタイプであり、従って容器もそれに合ったものが用いられています。ハードタイプのようにアルミホイルで済ませるわけにもいかず、硬質容器が採用されています。

 マーガリンには不飽和脂肪酸(リノール酸)が多く含まれるため、すぐに酸化してしまうきらいがあります。酸化を遅らせるためにはなるべく低温度で保存することが欠かせないのですが、そのためにも冷蔵庫は必須のアイテムです。また日光や空気に曝されると風味が失われるため、密封できるような容器が求められるのです。

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